SCUD作成時には,簡潔にまとめる. また,SCUDが複数文になる場合,それぞれの文のみで意味が通じるよう,省略や指示語などは適切な語を当てはめて作成する.
指示代名詞(それ
・それぞれ
・どっち
・どちら
など)や
ゼロ代名詞(省略),
代動詞的表現(お願いします
など)
は補完してSCUDを作成する.
原則として対話中にある表現をSCUDに用いる.
対話中に無い表現(外界項)が無ければ意味が分からないものは,適宜【】
という形で補う.
外界項は基本的に以下の4つを用いる.
- 【customer】
- 【今回の旅行】
- 【人数】
- 【日程】
相槌やこんにちは
のような挨拶にはSCUDは作成しない.
えーっと
・うーん
・そうですね
・すいません
といった肯定否定の判断がつかないものは,SCUDは無しとする.
発話の末尾が,xxxなんでですね
のようになっていて,xxx
についてカスタマーが知らなかった場合,
SCUDはxxxなのを【customer】が知らなかった
とする.
質問に対する返答が,はい
,そうです
,いいえ
,いや
などのみの場合は,
前発話で何についてかを確認し,はい
・そうです
・いいえ
・いや
を含まずSCUDを作成する.
Operator レンタカーの手配は必要ですか?
Customer いいえ
SCUD レンタカーの手配は必要ない.
ただし,カスタマーの返答にはい
・そうです
・いいえ
・いや
などを含み,
後続の発話が同じ趣旨で相槌とみなせる場合はSCUDは作成しない.
大丈夫
とある場合は,適切な語に書きかえる.
-
基本的に,
xxxがよい
・xxxを希望する
という形にする -
お願いします
という語がある場合は,適切なものに置き換える -
xxxと思う
・xxxと考えいる
という部分は,SCUDには書かなくて良い -
Aがxxxと言っている
の場合,言っている
はSCUDには不要(Aを主語とするSCUDを書けばよい) -
xxxで構わない
・有り難い
・嬉しい
は良い
と言い換える -
者
・後者
と書かれている場合も,適切な語に置き換える -
いいですね
・いいです
はどちらも肯定なのか否定なのかを明らかにする- 語尾に
xxxね
が付くことで同意=肯定の意味とする - 語尾に
xxxね
がないことで否定の意味とする - ただし,どちらも例外があるので文脈でも判断する
- 語尾に
なお,複数の要望が同一ぶんないにある場合は,別々のSCUDとする.
Suctomer 部屋から富士山が見えて,夜景を見ながら食事のできるホテルに泊まりたい
SCUD1 部屋から富士山が見えるホテルに【customer】が泊まりたい.
SCUD2 夜景を見ながら食事のできるホテルに【customer】が泊まりたい.
カスタマーの希望の強弱がわかるため,SCUDには原文にあるできれば
・なるべく
等の程度表現を含める
宿泊,人数についてはカスタマーの表現の多様性はある程度吸収して,
簡潔にSCUDを宿泊がxxxだ
・人数がxxxだ
とする.