adminはSCCSファイルの作成と管理をする。
SCCSと書いても、もはやわからない人のほうが多いだろう。筆者も実物を使った経験はない。Source Code Control Systemという古のバージョン管理ツールのことだ。1972年、Bell LabsのMarc Rochkindによって書かれた。
SCCSはRCSに取ってかわられる。1982年のことだ。1990年にはCVSがリリースされRCSに取ってかわり、さらに2000年にはSubversionがCVSに取ってかわった。
そして2005年にgitがリリースされ、現代ではバージョン管理システムといえばすっかりgit一色になってしまった。この文章もgitで管理している。バージョン管理システムの寿命はせいぜい10年ぐらいだったのだが、gitは10年以上たってもいまだにより優れたソフトウェアに取ってかわる気配がない。
もし読者がまだgitを使っていないならば、今すぐに使うべきである。gitはプログラマーだけのものではない。プログラマーが楽をするために作られたソフトウェアはプログラマー以外にも有益なのだ。
https://pubs.opengroup.org/onlinepubs/9699919799/utilities/admin.html